京都・六合会診療所「ホメオパシー」について
八木医師のホメオパシー(第4土曜日11時から12時半)に続き、
脇元医師のホメオパシーが2022年1月から始まります。
(毎週水曜日 13時〜15時半)
※完全予約制 『保険適用外(自費のみ)』
※現代医学と伝統医学の知識がある医師による「ホメオパシー 」です。
予約時間や費用など、六合会診療所までお問い合わせ下さい。
電話 075−411−1165
脇元医師から 「ホメオパシー」のご紹介 と 「ホメオパシーとの出会い」について
「六合会診療所の脇元洋果です。
ホメオパシー 外来を八木先生と別枠で始めさせていただきます。
ホメオパシーとは、約200年前にドイツ人医師;サミュエルーハーネマン(1755-1843)によって確立された医学です。現在世界の80カ国以上で用いられています。欧州では約30%の方がセルフケアに用いています。発祥国のドイツでは一般診療所の医師もレメディを処方することも多くあります。日本における漢方のような存在です。
ホメオパシー(Homeopathy)という名称はハーネマンがギリシャ語の ὅμοιος(homoios : like or similar;類似)とπάθος (pathos : suffering;苦しみ)から造語して使われるようになりました。類似療法とも訳されます。類似療法とは、似たものの物質で似た症状を改善させるという、ギリシャ時代から知られているとても古い療法です。
ハーネマンは、医師かつ翻訳家でした。翻訳の仕事でキナ皮がマラリアの治療薬であることを知り、キナ皮を煎じ服用してみると、マラリアのように発熱、発汗、衰弱という症状を経験し、類似療法(病気を引き起こすものが治療薬にもなる)が有効であることを再認識しました。
ただし、病気を引き起こすような濃度の原物質を取ることは危険であるため、害がないほどに希釈することを試みました。希釈、振盪(振ること)し薄めれば薄めるほど、より治療効果があることも発見しました。
ホメオパシーのメリットは、体本来に備わっている自己治癒過程に働きかけ、症状を抑圧せずに、病気の人が全体のバランスを取り戻し回復していくことを助けることです。
ホメオパシーは日本ではまだまだよく知られていませんが、欧米、ヨーロッパインド、南米などでは馴染みのある自然療法です。 ホメオパシーの薬:レメディは小さなお砂糖玉です。薬が苦くて飲めない方、薬アレルギーなどあり心配な方、妊婦さん、乳幼児、ご年配の方など体に影響あるものを避けたい方も安全に内服いただけます。」
「ホメオパシーとの出会い」について
「漢方については医学生の時に、人全体を見てさらに外気の影響も考え病を捉える、はたまた「未病を治す」を目指す東洋医学の世界に惹かれ、学び始めました。診療を行うにあったって、東洋医学的なアプローチがあることは患者さんにとって、そして医療を提供する側にとっても選択肢が増え、ともに解決策を見出していく上で役立つものだと思っております。
ホメオパシーは西の漢方のようなものと漠然と把握していましたが、実際、自分で試す機会もなく過ごしていました。2016年に産休・育休を取得した際に、クラシカルホメオパシー京都というホメオパシー学校の基礎講座を受講する機会があり、それ以降、体系的にホメオパシーを学びました。
当初は漢方薬の生薬をまた別の視点から見ることで、漢方診療の向上につなげたいと思っていましたが、ホメオパシーの核となる類似療法はまた独特の治療体系を持っていました。
現在は日本ホメオパシー医学会(医師、歯科医師、薬剤師対象の学会)に所属しています。
ホメオパシーのレメディは一つの物質を高度希釈し使用しています。乳幼児、妊婦さん、病状により一般薬の内服が難しい場合でも使用できることも魅力の一つです。
Like cures Like ; 類似のものが類似のものを治療する というホメオパシーの治療概念が素敵だと感じました。
抗〜では私たちは癒されませんね。
六合会診療所では現代医療の恩恵を受けつつ、他のアプローチもあれば、体により良いものを取り入れていこうというスタンスがあります。ホメオパシーもその中の一つになればと思います。」